大都市の路面電車は地下鉄の整備に伴い消えていきましたが、その中のひとつに札幌市電鉄北線があります。記念乗車券を見ていただくと分かるとおり、最終的には北24条~新琴似駅前で運行を行っていた同線ですが、次のような特徴がありました(以下、ウィキペディアより引用)。

  • 1963年11月17日 北27条 – 麻生町間を非電化路線として開業。全国でも珍しい「路面ディーゼルカー」しか走れない区間となった(ディーゼルカー自体は1958年8月12日運行開始)。
  • 1964年12月1日 麻生町 – 新琴似駅前間開業(非電化)。
  • 1965年5月1日 北33条まで電化。
  • 1967年11月1日 北33条 – 新琴似駅前間電化完了、全線電化。

    Scan10004  この非電化区間を走っていたのがD1000型ディーゼル動車、つまり電車じゃない路面電車だったのです。全国的に見てもここだけの存在でしたが、どうも相当の音を立てながら走っていたそうです。東急車輛製で16両製造されたそうですが、電化後は車体を活用して電車化されたとのこと。現在1両だけ札幌市交通資料館に保存されています。