埼玉県東松山市にある箭弓(やきゅう)稲荷の大祭に伴って発行された東武鉄道の優待乗車証。

 この武蔵嵐山という地名、昭和3年ごろに「日本の公園の父」と云われる本多静六が、付近の渓谷を見て京都の嵐山に似ていると言ったことから急激に観光客が増え、後に名前が定着しました。

 ところでこの記念切符、「発売年不明3月3日発行」と私の手元の資料には記載されています。菅谷駅を武蔵嵐山駅に名称を変更したのが昭和11年10月ですので昭和12年以降であるのは確かなのですが、私の推測は・・・。

①駅名変更で地元が盛り上がっていた昭和12年説。②皇紀2600年であること、箭弓稲荷が武門の守護神と崇められていたことから、戦時色が濃くなってきた昭和15年説。

 いずれにしろ、どのような人に向けて発行した優待乗車券なのか興味は尽きません。ちなみにこの箭弓稲荷は、音読みの「野球」ということで地元西武ライオンズの選手が参拝に来ることも多いそうです。

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